旅レイフォル「ただいまもどりやした。」玉座までやってくるレイフォル。レスティル偵察から戻ったところだった。 クーヤ「で、レスティルはどうだった?」 レイフォル「正直反軍の旗色はかなりわるいですぜ。はじめは勢いで押してたようですが、徐々に巻き返されて今じゃ敗走状態です。森のおくに立てこもってますが、時間の問題ですぜ」 クーヤ「そうか・・・ご苦労だった。下がって疲れを癒してくれ」 レイフォル「ウィッス」 といい下がるレイフォル クーヤ「聞いてのとおりだ」 カヤ「・・・・」 クーヤ「わかっていると思うが私にできることはここまでだ。支援は続けるが・・・」 カヤ「ええわかってますわ」 その夜・・・カヤは窓辺に座り満月を見続けていた・・・・そして・・・ カランッ鎖の音がする・・・ クーヤ「ん」 音に目覚めるクーヤ カヤ「あら、お目覚めですの?」 クーヤ「あ・・・なんだ!ぬっ!体がうごかな・・・なんで簀巻きにされている!」 カヤ「さぁ、どうしてかしら・・・・っと」 クーヤを背負うカヤ クーヤ「まてっどこへつれだすつもりだ」 カヤ「どこって見も心を結ばれましたのに、一緒に蜜月もすごしていませんもの、しばらく二人で甘い旅に出るのですわ。」 クーヤ「ふざけっ・・・そうか・・・レスティルへ!?」 と同時に口をふさがれる。 カヤ「夜は静かにするものですわ。」 クーヤ「モガ―!!」 そしてつれていかれるクーヤ。 クーヤ(連れて行くにしても兵士がいるはず。いくらカヤでも私を背負っていれば) 兵士「グゥー・・・・」 カヤ「アイラのお薬さすがですわね」 クーヤ(カヤに頼むからそんなもの渡すな) カヤ「!?」 ファイリス「やはり、行くのですか?」 カヤ「ファイリス・・・・」 クーヤ(いいところに!得意の魔法でたすけてくれ) カヤ「気づいてましたのね」 ファイリス「はい、カヤのことですから。」 カヤ「どうするつもり?」 ファイリス「私はこの国の国師ですわかってもらえますか?」 カヤ「ふぅ、しかたありませんわ。わかりましたわ」 そういってあきらめたように両手を上げる。 クーヤ(でかしたぞ。やれやれたすかった。) ファイリス「では支度をしてまいります。」 クーヤ「モガ?」 ファイリス「お待たせしました」 といい荷物を持ってやってくる。 アイラ「あの、いったい・・・・?えーと・・・クーヤさんなにして?」 カヤ「ふふっ、気にすることありませんわ」 アイラ「でも・・あの」 ファイリス「どうせですから、皆さんもご一緒にと思って。旅は多いほうが楽しいものですから。」 ライラ「にゃむぅ・・・・ライラもいくぅ~」 眠そうにやってくるライラ。 ツバメ「検閲ながらお供させていただきます。」 クーヤ(何故だ・・・) カヤ「二人きりの蜜月も楽しいけれど、みちずれもおおいほうがたのしくなりますわね」 カヤ「ね、あるじ様」 と微笑むカヤ 突然クーヤは眠気に教われ・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・・ 馬車に揺られる一同・・・ クーヤ「・・・・・」 カヤ「まだふてくされてますの?」 クーヤ「あきれてるだけだ。私を巻き込むのはまだいい。しかし個の個たちを巻き込むのは別だ。反軍のかせいをするつもりなんだろうが・・・」 ファイリス「クーヤ様お連れしたのは私です。攻めるならどうか私を」 クーヤ「むぅ・・・・」 |